情報館の裏に作った「手乗りマルハナバチのお花畑」。
ふと見ると、キベリタテハが来ているではあ~りませんか!

ふと見ると…
ドライフラワーと、うすめた蜂蜜と、ハチに場所を覚えさせる
オリジナルマークで、賢いハチを手なずける実験中。
黄縁立羽
「黄縁立羽」と書きます。
たまに一瞬だけ羽を開くと、
ベルベットのような、
深いワインレッドの光沢がある黒。
フェルメールを思わせる青い星模様。
黄色い縁どり。
この夏に羽化したての新鮮な個体です。
成虫で越冬します。
このチョウは、絶対に花へは来ないので、
ドライフラワーを生花と思ったわけではありません。
しかも、最近、蜂蜜を入れるのもサボっていたので、
カラカラだったはずです。

キベリタテハ3
たしかに、口をのばして吸っています。

彼らは獣糞やモルタル、セメントなどからミネラルを吸います。
そのときお腹から水分を出し、それと共に再吸収します。

乾いた糖分を、水で溶かしながら吸収していたのでしょう。
乾いているものを嗅ぎつける能力には、驚かされます。


キベリタテハ4
幼虫の食草はダケカンバなので、
この木が多い万座で、これまで見ないのが不思議なくらいでした。
キベリタテハ5
紺碧の空と、ゆく雲と、キベリタテハ。

蝶が好きな方に、高原の盛夏から晩夏、
初秋へと移ろう季節感を共有していただけたら嬉しいです。

情報館の外壁にしばらくとまり、パッと飛び立って青空をバックに滑空・旋回する
大型タテハならではの、みごとな飛翔を撮れなかったのは、残念!