今、池の底にうじゃうじゃいる、謎の寄木細工。
トビケラ1
すごくおしゃれなセンス。よく出来てますよね。紅葉の時期だから、たまたま? 

トビケラの幼虫です。


落ち葉をちぎって糸で綴り、自分が隠れる巣にします。
(ミノムシと同じことを水中でやっています)

トビケラ2
上半身だけを出して、ヤドカリのように、
ちゃっちゃか ちゃっちゃか歩きます。
動き
左の配置から右の配置まで、ほんの2~3秒。
「だるまさんがころんだ」。動いたのは、ほぼ全員。 個体識別もできますね。
トビケラ4
フナを捕ったとき網に数百匹が入っていて、そのうち一握りを連れてきました。
不思議さがウケて、来館者には、フナより人気。
(手前のガラス面に、たくさんくっついています)
トビケラ5
筒状のと、布団に挟まったみたいにぺったんこなのと、裸のと、
明らかに別の種類のトビケラです。

川にもまた別の種類がいて、砂粒や小石をまとうものも。
地方によっては、冬、カワゲラの幼虫などとともに捕獲して、
佃煮にします(「ザザ虫」漁)。

日本には、400種類以上のトビケラが知られています。
来夏、羽化して見違えるような姿になるまで、
見届けたいものです。