メスとオス
産卵場所を偵察するメス(左)と、メスをキープしたいオス

万座の池では、今、亜高山性の大型トンボ『オオルリボシヤンマ』が、
さかんに産卵しています。
どう見ても、オスがメスの10分の1くらいしかいません。
生まれながらにして、メスの方が多い可能性も。

産卵とガード
メス(左)は産卵中。オス(右)は他のオスからガード。
オスの表情がたまりません。
オス飛翔
オスのなわばりは広く、森の上まで飛びます。

オスは池を広く巡回し、結果的に多くのメスを囲います。
1匹のメスを2匹のオスが追っていることも。
オスだけが、しばしば林縁の大木にまで寄っていくのは、
羽化したてのメスがいないかチェック?

メス産卵2
メスにはなわばりがなく、産卵場所は過密になることも(左)
まれに瑠璃色タイプのメスも。西日本では多いそうです(右)

メスは100個以上の卵を産むと思われますが、
リスク分散の本能で、池のあちこちに少しずつ産卵しています。

万座には3つの池があります。
オスもメスも、たまに他の池へ遠征するものがいて、
リスク分散と遺伝的交流がなされているはずです。

ヤゴ
左は今春に孵化したと思しきヤゴ。中央の2匹は孵化して2年くらい? 右はまもなく羽化?

卵が孵るのは来春。
卵から成虫になるまで3~4年もかかります。

群馬県にお住まいの、トンボが好きな方、
万座のトンボについて
調べていただきたいことがあります。
ぜひメール下さい。