万座は昨日まで大荒れ、猛吹雪がやまない3日間でした。
そんな中、情報館内では、
穏やかに年を越そうとしている生きものがいます。
タゴガエルのフォルム
アカガエルの一種、タゴガエル。両生類学者の田子博士にちなんだ名前です。
カエルは、栄養状態がよいとき、肉は手足につきます。
腕が丸々と太っているのは、秋にたくさん食べて冬に備えたから。
右は水中にもぐっている写真です。

タゴガエルは、秋になると源流を遡上し、沢の石の下、
ときには石清水の湧き出し口の奥までもぐり込みます。


倒木の下のタゴガエル
アカガエルの仲間にしては丸い鼻先が特徴で、このフォルムが魅力です。

情報館でも生息環境を再現し、
「地下水で冬眠するカエル」として飼育展示しています。
地下水とほぼ同じ10℃前後の水を流し、
いろいろな場所を選べるようにしてあります。

カエルもあちこち物色し、水中にいたり、倒木の下にいたりします。
氷点下にならない流水中やその近くは、安定した越冬環境なのですね。
タゴガエル「よいお年を」