ひと夏に50件前後、ツキノワグマの目撃がある万座。
今年は対策を一歩進め、専門スタッフに張りついてもらいました。
谷底にいるクマの移動を監視
谷底にいるクマの移動を監視。
道路を渡りたがっているクマ
谷底から登ってきて、道路を渡りたがっているクマ。
むやみに追い払っては、クマがどこへ行きたかったのかがわかりません。
追い払って施設のある方へ行かれてもいけません。
万が一のため、手にクマ撃退スプレーを持っています。
道路を渡るクマ
出てきたのは、かなり小さな個体。
クマの向かう先が人のいない林や草原なら、
その道すじを妨げないように行かせます。
万座クマ監視隊員のスタッフは現場に急行して
その場の安全対策にあたるとともに、
膨大な観光客の人々に啓発をし、
人々の意識や知識のデータも収集しました。
かつてないクマ対策の第一歩です。

7月には地域一斉に草刈りをして、
散策する人と隠れているクマの距離を
離すよう努めました。

大型個体
熊四郎歩道のセンサーカメラによく写るオス成獣:
通称「熊五郎」(1頭とは限りませんが)。
アリの巣に執着して、人の多い昼間でもしばしば姿を現します。
この夏、おそらく10頭近いクマが、
万座を通過したり、一時的に滞在したりしましたが、
クマが人を威嚇してきたことはなく、
どのクマも人をおそれ、人を避けています。

写真展
現在、トイレ棟で「万座のクマと対策」の
写真展示を行っています。
あと半月ぐらいは、クマと出会う可能性があります。
万座に来られたら、まずはトイレ棟を覗いてみてください。