雨の夜、サンショウウオが路上のあちこちに出ていたのです。
(アカガエルやヒキガエルとともに、車にひかれたものも…)
連れ帰ったのは、クロサンショウウオ6匹(うち子持ち♀2)、
ハコネサンショウウオ1匹(ハコネの本格的な遡上は、半月ほど先と思われます)。
路上に出ていたということは、故郷の池から少なくとも500m以上、
道路を越え、谷間の方まで分散していたということで、
産卵期には標高差50m以上を、身重の体を引きずりながら登っているわけです。
なのに、500m圏内に入る隣の池では繁殖していないのが不思議です。
今年は昨年より雪解けが二、三週間遅いです。
最近、暖かくなり、だいぶ解けたとはいえ、彼らを動かす一雨が、
なかなか来なかった…
こんな春は、条件の良い日に多数が一気に目覚めて動き、
産卵が短期集中的に行われるようです。
繁殖池の雪は、二、三日で驚くほど解け、
沖合には第一陣が産んだ、卵らしい白い塊も見えました。
サケが川をさかのぼるように、
今、一斉に池へ向かう大移動が起こっているのです。