万探ツアーは中止でしたが、
ハコネサンショウウオの調査をしました。
ハコネ1
水に入る時期だけ、黒い爪がはえます。

ハコネ2
今年は沢を休めるため、
短期間のトラップ設置で、これぐらい。

ハコネ3
一番上の個体はオス。後ろ足でメスに抱きつくため、
外側がひれ状に肥大します。繁殖の兆候です。

ハコネ4
手前の個体はメス。
お腹に入っている卵が白く透けて見えます。
かぐや姫が入っている感じ。
3年に一度しか作れないという、大事な卵です。

ハコネ5
放された2匹。冷たく澄んだ水が似合います。

ハコネ6
ヌルヌルですが、ぐにゃぐにゃではありません。
強靭なからだで、力強く石の隙間にもぐり、
くぐり抜けていきます。

タゴガエル当歳児
増水したので、タゴガエルの当歳児が何匹もトラップに入っていました。
何も食べずに手足がはえ、先月、7~8mmで上陸していった子たち。
一か月でもう1.5cmに育ち、きれいな赤色になっていました。
ハコネサンショウウオの全長は、
メスの平均が15.7cm、オスの平均が16.7cmでした。
(クロサンショウウオは13~15cm)

オスが先に遡上しますが、オスとメスが同数捕れたこと、
上流のトラップに多く入っていたことから、
今年は遡上が早かったように思えます。