これまでで一番、万座温泉に近い場所です(標高1650m)。
近くには弦ヶ池。でも、ハコネサンショウウオは池には来ません。
源流をさかのぼり、水の湧き出し口から地下水に入り込んで産卵します。
最も近いのは「本白根沢」ですが、そこは硫黄で真っ白な「死の沢」。
はて、この母さんサンショウウオは、どこへ向かう?
翌日、あたりを探してみました。
すると…
幅10cmほどのささやかな小川が、
道路の下を貫通する土管から流れ出していました。
ハコネサンショウウオは、とにかく登ってもぐり込み、
真っ暗な地下水中で産卵することを、何億年も続けてきた動物。
ここしか考えられず、母サンをここで逃がすことにしました。
よく、林道わきの法面(のりめん)に、こんな場所ありますよね(下の写真)。