紅葉が過ぎた牛池のまわりを「何もいねえじゃん」と
5分で散策して帰る皆さん、もったいないですよ~。
すごい希少種がいますから。
カンテンコケムシ1
薄緑色のクラゲが枝にひっついて沈んでる感じ。
カンテンコケムシという希少な動物です。
なんと、「コケムシ動物門」というグループがあるんですって。
「脊椎動物門」(>哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類)
ぐらい大きなグループってこと。
(海水産が多く、現生で8000種、化石も入れると20000種も)

カンテンコケムシ2
これは直径3cmほど。ぶよぶよです。
1mmにも満たない個体同士が癒合して
「群体」をなしているのです。まるでサンゴのよう。

触手をのばして有機物をとりこむのも、
サンゴやヒドラのような生活です。

しかも、1個体が吸収した栄養が他個体にも輸送されるし、
塊をささえるのに徹する役割の個体たちもいるとか。
群体をなしている個体は、遺伝的に同じ「クローン」です。

カンテンコケムシ3
よ~く見ると、細かい触手があるっぽい( ^ω^)・・・?

4か月ぶりに見たメススジゲンゴロウ(♂)。新成虫かな?

この両者は、寒冷地の湖沼に生き残る、氷河期からの長いおつきあい。
温暖化の指標生物になりそうです。
ゲンゴロウから見た水中世界ゲンゴロウから見た水中世界。
カンテンコケムシは秋に最大となり(6~7cmのも)、
冬には「休芽」を放って解散、消滅するようです。
春からどうやって集合し、増え、どうして同じ枝にくっつくのか、謎だらけ。

クロスズメバチうっかり着水してしまったクロスズメバチ。
このままだとアメンボやマツモムシの餌食に?
いや、互いに武器を持っているから、一戦交えて大変なことに?

いやいや、このハチ、ふつうにブンブンはばたくと、
その風で高速水上スキーとなり、水面をスイーとすべって、
何事もなかったように、桟橋の橋脚にたどりつきました。
6月にプランクトンネットにかかったカンテンコケムシ。
直径1cmもありませんが、これでも
数百個体が癒着した群体なのかも。

カンテンコケムシは今が見ごろ。
牛池湿原から鉄分の多い水が流れ込むあたり(あずまやの対岸)や、
桟橋の上から見下ろすとみつかります。
藻と間違えないように。